皆さん、こんにちは!
ファーストクラストレーナーズの別府孝弥です!
◎食品表示について
皆さんはスーパーやコンビニで食品を購入する際に、パッケージの裏をチェックされますか?
パッケージの裏面には、食品表示法という法律に基づき様々な商品の情報が記載されています。 2020年4月から「食品表示」に加えて「栄養成分表示」が義務化されました。
「食品表示」は、名称・原材料名・添加物・内容量・賞味期限・保存方法・製造者を指します。「栄養成分表示」は、エネルギー・タンパク質・脂質・炭水化物・食塩相当量を指します。
その中でも「原材料名」は、重量の割合が高いものから順番に表示しなければならないというルールがあります。
今回は原材料名の後ろの方に記載されている「甘味料」についてご案内させていただきたいと思います。甘味料の中でも、特に問題視されているのが「人工甘味料」です。
具体的には「アセスルファムK」「スクラロース」「アスパルテーム」などが挙げられます。
では、人工甘味料は体にとって良いものなのでしょうか?それとも悪いものなのでしょうか? あなたはどちらだと思いますか?
『もちろん、体に悪いもの!』と答えた方が多いはずです。
その理由の多くは「人工的・化学的に作っているから」ということでしょう。
市場には人工甘味料が使われている飲食物がたくさん売られています。 例えば、ダイエット食品やガム、アルコール飲料。
ジュース、アイスクリームにも含まれています。
よほど意識して食品を選ばない限り、現代では全く人工甘味料を摂取しないことは難しいと言えます。
また、上記のような人工甘味料には発がん性が認められているものもあります。
しかし、国が食品として認可しているのです。 発がん性が認められているにも関わらず、食品として認可されているということに、やや矛盾を感じる方も いらっしゃることでしょう。
では、人工甘味料とは、そもそも何なのかということを考えてみましょう。
◎甘味料の種類
甘味料は、天然物や人工物など細かく分類されています。
その中で【糖アルコール】【合成甘味料】が人工甘味料に分類されます。
では、その人工甘味料とは?
非糖質系甘味料で天然に存在しない甘味成分を人工的に合成したもの(Wikipediaより引用)。カロリーを抑え砂糖の代替甘味料として使われています。
日本とアメリカで認可されている人工甘味料は、スクラロース・アスパルテーム・アセスルファムK・サッ カリンなどがあります。サッカリンはアメリカや中国では大量に使用されていますが、日本では食品衛生法による制限があり、食品にあまり使わず歯磨き粉や喉スプレーに使われています。
これらの人工甘味料と砂糖の甘さレベルを比較した表が、上記の表です。
この表からわかるように、砂糖の何百倍もの甘差があるにも関わらずカロリーが少ないので、ダイエット食 品や飲料水など幅広く使われています。
こんなにも便利でダイエット食品に向いているのに、なぜ人工甘味料がダメと言われているのでしょうか?
その大きな理由に「耐糖能異常」を招く可能性があるということが挙げられます。 耐糖能とは、血糖値を正常に保つ能力のことを指します。
通常、食後、血糖値の上昇に伴ってインスリンが分泌され血糖値を下げます。
しかし、習慣的な人工甘味料の摂取により耐糖能異常を招き、インスリンの分泌が正常に行われず、結果として糖尿病の発症や悪化をもたらす可能性が高くなります。 インスリンの分泌異常が起こる原因の一つとして「人工甘味料の摂取後に血糖値の上昇が起こらないこと」 が考えられています。
通常甘みを感じる食事(炭水化物や糖質)を摂取すると、上昇した血糖値を下げるためにインスリンが分泌 されます。
しかし、人工甘味料の場合、甘味を感じるもののカロリーを持たないため血糖値の上昇が起こりません。血糖値の上昇が起こらないということは、インスリンは分泌されないということです。
つまり、本来行われるべき反応が起こらないので、甘みに対して鈍感になってしまいます。そうすることで、より甘いものを求めてしまう可能性もあります。さらに、人工甘味料は腸内細菌叢にも大きな影響を与えます。
腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という3種類のが、およそ2:1:7の割合で構成されています。
日和見菌とは、摂取した食べ物次第で善玉菌としても働くし、悪玉菌としても働きます。
そして、味覚を司る細胞は、舌にある「味蕾」に加え腸管にも存在します。
人工甘味料を摂取することで、この腸内細菌叢のバランスが崩れ耐糖能異常が引き起こされることがわかっ ています。これらのように体にとってデメリットがあるということを知った上で、上手に付き合っていく必要がありますね。
その上手に付き合う方法の一つとして、1日の規定量を知るということが挙げられます。
表1のように1日摂取許容量(生涯にわたり毎日摂取し続けても影響が出ないと考えられる一日あたりの量 を体重1kgあたりで示した値)が決まっている為、この規定量を超える量を毎日摂取すると上述したような デメリットの症状が見られます。
では、実際にどれくらいの量が許容量なのでしょうか。
体重50kgの人の場合、スクラロースの1日あたりの摂取上限量は750mgです。 これは、ダイエットコーラ4.5L分に相当します。
そう考えれば、普通に生活をしていれば摂取する量ではないことがわかります。 人工甘味料に健康上のリスクがあることは間違いありません。
しかし、それは人工甘味料に限らず当てはまることです。 炭水化物を例にとっても、お米ばかりを食べていれば肥満や糖尿病のリスクは向上します。
タンパク質の過剰摂取は腎臓の機能に悪影響を及ぼします。 何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
食事のバランスに適度に気をつけ、生活習慣の中に運動を取り入れ、しっかりと睡眠をとること。
人工甘味料も上手に利用することでダイエットの味方となります。 過度に毛嫌いすることなく、適切に活用すれば良いと思います。
もちろん、ダイエットに運動は不可欠です! 肥満・糖尿病・不眠などは、食事と運動を組み合わせることで、その効果は倍増します。
ぜひ、ファーストクラストレーナーズで僕と一緒にトレーニングをしましょう!!
株式会社ファーストクラストレーナーズ
別府孝弥